日本テレビの土曜ドラマ『良いこと悪いこと』は、謎めいた連続殺人事件を扱う考察ミステリーとして大きな話題を集めています。
小学校の同窓会をきっかけに起こる事件の中で、視聴者の間で最も注目を集めているのが「博士」という謎の存在です。
第5話で「7人目の博士」の正体が急浮上したことで、考察は最高潮に達しており、この謎の人物が真犯人(黒幕)なのか、それとも別の役割を果たすのかについて、多くの視聴者が議論を交わしています。
本記事では、博士の正体、黒幕説の根拠、そして物語における重要な意味を徹底分析します。
『良いこと悪いこと』における博士とはだれのことか?
『良いこと悪いこと』の物語構造において、「博士」とは主人公・高木将(キング)や園子(どの子)が在籍した小学校の同級生7人組の中で、他の6人から完全に記憶から抜け落ちていた人物です。
同窓会で発見されたタイムカプセルから出てきた卒業アルバムには6人の顔が黒塗りにされていました。
このアルバムに写るはずだった7人目がまるで最初から存在しなかったかのように、みんなの記憶から消えているという設定が、第5話終了時点でこのドラマの最大の謎となっています。
第5話終盤では、羽立太輔(ちょんまげ)がネット掲示板「鷹里小の森」に書き込みをすると、すぐに「仲良し7人組で覚えているのはちょんまげだけだ」という返信が来ます。
この返信こそが、博士の存在を示す最初の具体的な証拠となりました。
博士という呼び方が使われるのは、この人物が「昆虫博士になりたかった」という夢を持つためです。
博士の正体候補として浮上した「堀遼太=今國説」
現在、最も有力視されている博士の正体が「堀遼太=今國(イマクニ)」という説です。
ビデオ映像に映っていた小学校当時の児童の中に、「昆虫博士になりたい」という将来の夢を語った子どもがいたとされており、この人物が堀遼太だと判明しています。
そして、堀遼太がイマクニの店長である今國と同一人物かもしれないのです。
22年前の小学6年生時代にどの子=猿橋園子(新木優子)をいじめていたメンバーの中で、唯一記憶から消されていた人物が、実は22年後の現在、裏でとんでない悪事を働いているのかもしれません。
今國(イマクニ)を演じる戸塚純貴の存在がより怪しい
今國を演じている戸塚純貴(とつかじゅんき)さんといえば若手名バイプレーヤーとも言える存在。
数多くのドラマ・映画に出演している売れっ子俳優です。
そんな戸塚さんの俳優の格から言っても、黒幕や犯人と言った重要な役回りにふさわしいと思われます。
主人公たちがよく訪れるただのスナックの店主ではないだろうという風にも思えるわけです。
もちろん、それらを加味したミスリードの可能性もあるでしょう。
本当にただのスナックの店主でしたというオチも考えられます。
戸塚さん演じる今國の正体が事件の重要人物なのか、それともまったく関係がないのか、ドラマ終盤の注目ポイントの一つとなりそうです。
博士=犯人(黒幕)説の根拠と考察
多くの視聴者が博士が真犯人、あるいは黒幕ではないかと考察している理由はいくつかあります。
理由その1
第一に、博士はキングたちの記憶から消された存在として、最も強い復讐動機を持っています。
単なる「いじめの加害者」ではなく、「存在を無視され、記憶から完全に消された被害者」という設定は、このドラマが扱う「いじめ」というテーマの深さを象徴しています。
通常のいじめは暴力や言葉による加害行為に焦点が当たりますが、本作は「無関心」「無視」という形のいじめ、すなわち「存在の軽視」という行為がいかに人を傷つけるかを描き出している可能性があります。
理由その2
第二に、連続殺人事件の犯人は、キングたちがかつてどこかに隠したという「みんなの夢」の映像情報にアクセスできる人物である必要があります。
この映像は大谷校長(元担任)によって隠されていたものですが、第5話で大谷先生が誰かに脅されていることが明かされました。
大谷先生を脅し、この情報を手に入れた人物こそが、真犯人の正体である可能性が高いのです。
大谷校長が黒幕の協力者にされている理由
興味深いことに、第5話のラストで、これまで黒幕として疑われていた大谷校長は、実は「黒幕の協力者であり、被害者側の立場」であることが判明しました。
大谷先生は園子のいじめに気づいていながら何もしなかったという罪悪感を抱えており、その弱みに付け込まれて、誰かによって脅されていたのです。
電話で「もうやめませんか」と懇願している大谷先生の姿は、彼女がこの復讐劇の被害者であると同時に、過去の隠蔽に加担した共犯者としての側面も持ち合わせていることを象徴しています。
この構図から見えてくるのは、犯人が「教師の罪」と「いじめの加害者側の罪」の両方に対して復讐を遂行しようとしているということです。
つまり、博士の狙いは単なる個人的な復讐ではなく、自分を忘れ去ったシステム全体への反抗なのかもしれません。
視聴者による考察とその他の犯人候補
ただし、博士=犯人説が絶対確定しているわけではありません。一部の視聴者からは異なる仮説も提示されています。
例えば、主人公・キング(高木将)に潜む「裏人格説」を唱える人もいます。
この説では、キングが表の人格と裏の人格を持っており、裏キングが「悪い子」を裁く対象として復讐を遂行しているというものです。
キング自身も記憶が曖昧で、自分の裏人格の存在に気づいていない可能性があるということです。
また、ターボー(小山隆弘)が怪しいという指摘もあります。
彼は高級車を所有し、自身がちょんまげを雇うなど金銭的に恵まれており、裏で何か秘密を隠しているのではないかという疑惑が絶えません。
さらに、捜査官である宇都見啓(警視庁捜査一課)が、犯人に異様な共感を示しているという点も注目されています。
彼自身も「良いこと」と「悪いこと」の境界線で揺れ動いている存在であり、犯人と何らかの関係や共通点を持っているのではないかという考察も成り立ちます。
博士の存在がもたらす物語的意味
『良いこと悪いこと』において、博士の存在は単なる犯人を隠すためのミスディレクションではなく、このドラマが扱う根本的なテーマそのものを象徴しています。
第一に、「存在を忘れられること」がいかに罪を深刻にするかということです。
キングたちが園子をいじめたことよりも、博士の存在を完全に忘れてしまったことの方が、より深い傷を残している可能性があります。
無関心による被害者は、暴力による被害者よりも救済されにくく、より長く苦しみ続けるのかもしれません。
第二に、「善悪の相対性」についての問い掛けです。
キングたちは自分たちを「いい子」だと思い、園子を「悪い子」だと定義していじめました。しかし、彼らにとっての「善」が、実は他の誰かにとっての「悪」ではないのか。
そして、彼らを裁く犯人は、本当の意味での「悪い子」なのか、それとも「被害者」なのか。このドラマはそうした問いを投げかけ続けています。
今後の展開予想と謎の行方
『良いこと悪いこと』は全10話での放送予定であり、物語はまだ中盤から後半へ向かう段階です。
博士の正体がいつどのような形で明かされるのか、犯人は複数なのか、真の黒幕はだれなのか、キングやターボーは生き残れるのか、などなど、まだまだ多くの謎と見どころが残されています。
第5話で、キング、小林紗季(委員長)がそれぞれ園子にきちんと謝罪をしたシーンは、「過去と向き合う」という大切な一歩を踏み出したことを示していました。
このような各キャラクターの変化が、事件解明にどのような影響を与えるのかも注目点です。
また、ちょんまげが「博士」の存在に気づき始めたという事実は、非常に重要です。
ちょんまげだけが博士を覚えていたという設定から、彼が事件解明への鍵を握っているのかもしれません。
彼の持つ博士の記憶が、物語の真相解明を急加速させる可能性は十分にあります。
まとめ:『良いこと悪いこと』博士はだれ?博士=黒幕(犯人)で確定か
『良いこと悪いこと』における「7人目の博士」は、このドラマの謎の中心に浮上してきました。
博士=犯人(黒幕)説は、最も有力な考察として現在支持を集めていますが、物語構成上、複数の可能性が同時に存在する状況になっています。
堀遼太=今國という正体説も有力ですが、確定ではありません。
今後の放送では、博士の真の正体が明かされ、複雑な事件の全貌が解き明かされていくでしょう。
記憶と忘却の狭間で、このドラマが描き出す「良いこと悪いこと」の本当の意味が、最終的にどのように定義されるのか。視聴者の考察はまだ続きます。

