【ローマ教皇】歴代の出身地(国籍)分析と日本人や女性はいたのかも解説

【ローマ教皇】歴代の出身地(国籍)分析と日本人や女性はいたのかも解説
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2025年5月8日(日本時間:9日)、コンクラーベでカトリック教会の第267代教皇が選出されました。

アメリカ出身のプレボスト枢機卿(69)が新教皇「レオ14世」となったのですが、レオ14世は初のアメリカ(米国)出身の教皇として話題です。

これまで266人の歴代ローマ教皇の出身地・国籍は実にさまざまですが、その大半がイタリア出身という歴史的背景があります。

2000年を超える教皇の歴史において、出身地の変遷は教会の普遍性と時代の変化を映し出しているものです。

本記事では【ローマ教皇】歴代の出身地(国籍)分析と日本人や女性はいたのかを解説 と題し、歴代ローマ教皇の出身地・国籍などに焦点を当て、詳しく解説します。

目次

ローマ教皇の歴史と総数

ローマ教皇の歴史は古く、約2000年前の初代教皇とされる聖ペテロ(在位:西暦30年頃-64年頃)から始まります。

現在までに267人の教皇が存在し、最新の教皇はレオ14世(在位:2025年5月8日~)です

歴代教皇の出身地・国籍を見ると、その分布は時代によって大きく変化しています。

初期の教皇たちはローマ帝国出身者が多く、中世からはイタリア半島出身者が増加しました。

現代に近づくにつれ、世界各地からより多様な背景を持つ人物が選ばれるようになっています。

2025年時点で最新の教皇レオ14世はアメリカ出身者、その一つ前の教皇フランシスコはアルゼンチン出身でした。

出身国別の統計:圧倒的多数のイタリア出身者

歴代教皇の出身国別統計では、以下のような特徴があります:

  • イタリア出身:217人(全体の約81%)
  • フランス出身:16人(全体の約6%)
  • ドイツ出身:6人(全体の約2%)
  • シリア出身:5人(全体の約2%)
  • ギリシャ出身:4人(全体の約1.5%)
  • イスラエル(聖地)出身:3人(全体の約1%)
  • チュニジア(ローマ時代のアフリカ州)出身:3人(全体の約1%)
  • その他の国々出身:13人(全体の約5%)
出身国 人数 割合
イタリア 217人 約81%
フランス 16人 約6%
ドイツ 6人 約2%
シリア 5人 約2%
ギリシャ 4人 約1.5%
イスラエル(聖地) 3人 約1%
チュニジア(アフリカ州) 3人 約1%
その他の国々 13人 約5%

この統計から分かるように、圧倒的多数がイタリア出身です。これはローマがカトリック教会の中心地であることや、バチカン市国がイタリア半島内に位置することと関係しています。

近年のイタリア以外の出身教皇たち

近年、イタリア以外からの教皇が増えています。特に注目すべきは次の4人です:

  1. ヨハネ・パウロ2世(在位:1978年-2005年):ポーランド出身。455年ぶりの非イタリア人教皇。
  2. ベネディクトゥス16世(在位:2005年-2013年):ドイツ出身。存命中に退位した数少ない教皇の一人。
  3. フランシスコ(在位:2013年-2025年):アルゼンチン出身。南米出身初、イエズス会出身初の教皇。
  4. レオ14世(在位:2025年-):アメリカ合衆国出身。北米出身初の教皇。ペルーとの二重国籍を持つとされる。

これら、4人の連続した非イタリア人教皇の選出は、カトリック教会のグローバル化を象徴しています

フランシスコ教皇はまた、8世紀のグレゴリウス3世以来1280年ぶりのヨーロッパ以外を出身とする教皇でもありました。

アジア出身・日本人の教皇はいたのか?

アジア出身の教皇も存在しましたが、現代の地理的概念で考える必要があります

主に

  • シリア出身:5人(アニケトゥス、ヨハネス5世、シシニウス、コンスタンティヌス、グレゴリウス3世)
  • トルコ出身:2人(コノン、ヨハネス6世)

これらの教皇は現代の国境で分類されていますが、当時はローマ帝国やビザンチン帝国の一部でした。

日本人やその他の東アジア出身の教皇は今のところ存在していません。

現在のコンクラーベ(教皇選挙会議)には、地理的にかつてない多様性が見られます。

2025年のコンクラーベでは、アジア出身の枢機卿が24人と全体の約18%を占め、これまでで最多となりました。

日本からも菊地功東京大司教と前田万葉大阪・高松大司教の2人が参加しています。

歴代ローマ教皇に女性教皇は存在したのか?

女性教皇については、「女教皇ヨハンナ」の伝説が中世から存在します。

この伝説では、855年から858年の間に「ヨハネス8世」または「ヨハンナ」という女性が男性に扮して教皇になったとされているのです。

しかし、現在の歴史学では、この話は13世紀に生まれた創作であり、実在しなかったと考えられています。

カトリック教会の教義上、司祭職は男性に限られているため、公式には女性教皇は存在していません。

教皇の名前(パーパル・ネーム)の特徴と傾向

教皇に選ばれると、本名とは別に「教皇名パーパル・ネーム)」と呼ばれる名前を選びます。

この慣習は6世紀に始まり、10世紀に一般化しました。1555年以降はすべての教皇が新しい名前を採用しています。

最も多く使われた教皇名は次の通りです

  1. ヨハネ(21人)
  2. グレゴリウス(16人)
  3. ベネディクトゥス(15人)
  4. クレメンス(14人)
  5. レオ(14人)

一方「フランシスコ」のように一度だけ使われた教皇名も44あります。

教皇名の選択は、尊敬する先代教皇や聖人にちなんでいたり、自分の使命を象徴するものを選んだりすることが多いです。

ローマ教皇の国籍について

教皇に選出されると、その教皇の国籍はどうなるのでしょうか。

基本的に、教皇はバチカン市国の市民権を持ちますが、元の国籍を必ずしも放棄するわけではありません

バチカン市国の市民権は一時的なもので、役職に付随するものです。

2023年の時点でバチカン国籍保有者は618人とされていますが、全員がバチカン市国内に居住しているわけではなく、多くはイタリア国内に居住しています。

近年の多様化と世界的傾向

2025年5月に行われたコンクラーベでは、史上最多の枢機卿が参加し、地理的分布も最も多様化しました。

地域別の参加枢機卿:

  • ヨーロッパ出身:51人(38%)
  • アジア出身:24人(18%)
  • ラテンアメリカ出身:23人(17%)
  • アフリカ出身:17人(13%)
  • 北米出身:14人(10.5%)
  • オセアニア出身:4人(3%)

この多様化は世界のカトリック人口分布の変化を反映しています。

現在、カトリック信徒は世界中に約13億人いると言われており、その分布は南北アメリカに5億2000万人、ヨーロッパに2億8000万人、アフリカに1億3000万人、アジアに1億700万人、オセアニアに800万人となっています。

まとめ:グローバル化するローマ教皇職

ローマ教皇の歴史を振り返ると、初期のローマ帝国時代からイタリア中心の時代を経て、現在はグローバル化の時代へと変化していることがわかります。

第264代ヨハネ・パウロ2世以降、4代連続でイタリア以外の出身者が選ばれており、カトリック教会のグローバルな性格が強まっていると言えるでしょう。

2025年のレオ14世というアメリカ出身の教皇の誕生は、この流れの延長線上にあります。

今後も、アジアやアフリカなど、これまで教皇を輩出していない地域からの選出も十分考えられる状況です。

教皇職は2000年の歴史を持ちながらも、世界のカトリック信徒の分布や時代の変化に応じて進化し続けているのです。

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