NHK朝ドラ『ばけばけ』で注目を集めるレフカダ・ヘブン先生(演:トミー・バストウ)。
その特徴的な姿勢である「猫背」と、失明した左目の謎について、視聴者から多くの疑問が寄せられています。
ドラマでヘブン先生が猫背で演じられているのはただの演技ではなく、実在したモデル・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の史実に基づいた深い背景があるようです。
本記事では、ヘブン先生が猫背である理由、年齢は何歳なのか、人物像などについて、詳しく解説します。
ヘブン先生が猫背で演じられている理由とは?
『ばけばけ』で英語教師レフカダ・ヘブンを演じるトミー・バストウさんは、約1年間の役作りを経て本作に臨みました。
注目すべき点は、彼が意図的に「猫背」を取り入れた演技をしているということです。
トミー・バストウさん自身が明かした情報によると、彼は
「ヘブンのモデルであるハーンさん(小泉八雲)は16歳で左目を失明した。そのため常に下から見上げるような角度で人と相対していた。だから僕もそれを意識して猫背にして、目線の角度も意識するようにしている」
とコメントしています。
つまり、ヘブン先生の猫背は意図的な演技なのです。
左目を失明した人物が、コンプレックスを感じながらどのような姿勢で他者と向き合ってきたのかを、身体全体で表現しているわけですね。
ヘブン先生のモデル・小泉八雲の失明と人生の背景
朝ドラ『ばけばけ』のヘブン先生のモデルとなった小泉八雲は、1850年6月27日にギリシャのレフカダ島で生まれ、その人生は数々の苦難に満ちていました。
16歳の時の事故で左目を失明という運命的な出来事が起こります。
当時、小泉八雲はイギリスの寄宿学校「アショウ・カレッジ」(St. Cuthbert’s College, Ushaw)に通っていました。
校庭で友人と遊んでいる最中「ジャイアント・ストライド」と呼ばれる回転ブランコのロープの結び目が左目に直撃してしまったのです。
その打撲により入院・手術を受けましたが、視力は回復せず、左目は完全に失明。医学的には「外傷性白内障」だったと考えられています。
この事故が、小泉八雲の人格形成に大きな影響を与えました。
失明により、少年時代は明るく社交的だった小泉八雲は、内向的で陰気な性格に変わってしまったと言われています。
一方で、このトラウマと向き合う過程で、彼の思いやりや繊細さはより深まったとも。
その後、彼は単身でアメリカに移住し、新聞記者、ライター、教育者として活動し、最終的に日本に渡来することになります。
ドラマ『ばけばけ』で描かれる左目の白い演出
『ばけばけ』では、この歴史的事実を忠実に再現するため、トミー・バストウさんは失明した左目を表現するために白濁コンタクトレンズを装着して演技しています。
撮影時の制約について、トミー・バストウさんは
「視界が悪くなるからレンズはしなくてもいいと言われましたが、作品にとって重要なのはレンズをした時に私が見やすいかどうかではなく、レンズをしたヘブンに共演者のみんながどう反応するかなんです。あのレンズを入れるからこそより役作りができたと思っています」
とコメントしています。
この細部へのこだわりが、ドラマとしての説得力を生み出しているのです。
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ヘブン先生は何歳?ドラマと史実の年齢設定
『ばけばけ』では、登場人物の年齢が史実のモデルに基づいて設定されています。
ドラマ第5週から第10週は1890年(明治23年)が舞台となり、この時期のヘブン先生は40歳という設定です。
一方、ヒロイン・松野トキは22歳と設定されており、ヘブンとトキの年齢差は約18歳です。
この年齢設定は、実在モデルに基づいています
- 小泉八雲:1850年6月27日生まれ
- 小泉セツ(トキのモデル):1868年2月26日生まれ
つまり、1890年時点で小泉八雲は40歳、小泉セツは22歳であり、ドラマはこれをそのまま反映しているわけです。
ドラマの第1話冒頭シーンは1897年(明治30年)代後半と設定されており、この時点では二人はすでに結婚しており、トキがヘブンに怪談話を語り聞かせるシーンから物語が始まりました。
ドラマ『ばけばけ』におけるレフカダ・ヘブンの人物像
『ばけばけ』が物語を進める中で、視聴者はヘブン先生の人物像についてさらに詳しく知ることとなっています。
第25話では、ヘブン先生が実は教師ではなく新聞記者であることが明かされました。
古事記を読んで日本に興味を持ち、滞在記を書くために来日した記者だったのです。
その後の展開では、ヘブン先生が女中を探す際に「武家の娘」であることを条件として挙げるなど、独特の価値観を持つキャラクターとして描かれています。
このエピソードは視聴者の間で議論を呼び、「差別的ではないか」という疑問も寄せられました。
一方で、ヘブン先生の繊細で傷つきやすい内面、特に失明というコンプレックスを抱えながら、異文化での生活に適応しようとする姿勢は、視聴者から大きな関心と共感を呼んでいます。
第30話以降では、トキとの関係が深まる中で、ヘブン先生の複雑な感情や独特な思考が次々と明かされ、単なる「外国人教師」ではない、人間的な葛藤と成長の物語が展開されていくでしょう。
ヘブン先生を演じるトミー・バストウの役作り
トミー・バストウさんの役作りは、猫背とコンタクトレンズだけに留まりません。
彼は山ほどある伝記や小泉八雲の手紙を読み、約1年間かけて役作りを続けてきました。
その過程で、彼は「彼はどうやって話している?彼の考え方は?あの人に対して何を考えている?」と何度も自問したとのこと。
ハーンさんのように動けば動くほど役の基盤に自信が持て、より自由に演じられるようになるという信念を持って臨んでるそうです。
さらに、ヘブンのシンボルともなっている口ひげは、自分の髭を伸ばして作られたもので、撮影前には「NHK大阪放送局の廊下を彼のように歩いたり、喫煙室でキセルを吸ったり」と、細部まで没入して準備していたそうです。
トミー・バストウさんは最後に、「役作りすればするほど、ハーンさんとヘブンのことがすごく好きになりました」とコメントしており、その愛情が演技を通じて画面に伝わってきます。
まとめ:『ばけばけ』ヘブン先生が猫背の理由と年齢は何歳かを解説
NHK朝ドラ『ばけばけ』のヘブン先生が猫背で演じられている理由は、モデルの小泉八雲が16歳の時に左目を失明した歴史的事実に基づいていました。
失明によるコンプレックスを抱えながら、下から人を見上げるような姿勢で生きてきたハーンの人生を、トミー・バストウさんが身体全体を使って表現しているのです。
ドラマ内での年齢設定は史実に忠実で、第5週から第10週の1890年時点ではヘブン先生は40歳。トキの22歳との18歳の年齢差も、実在モデルをそのまま反映しています。
ヘブン先生のキャラクターを理解することで、『ばけばけ』の物語の魅力がより一層深まるでしょう。
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