2025年9月29日からスタートしたNHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、レフカダ・ヘブン役のトミー・バストウさんが左目に白いカラーコンタクトを装着している姿が話題です。
視聴者からは「なぜ左目だけ白いの?」「オッドアイなの?」といった疑問の声が多数寄せられていますが、これには明確な理由があります。
実は、この白い左目は特殊メイクによるもので、ヘブンのモデルとなった小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が16歳の時に事故で左目を失明していた史実を忠実に再現したものなのです。
本記事では、トミー・バストウさんの左目が白い理由から、小泉八雲の実際の失明事故の詳細、そして現代医学的な見解まで詳しく解説します。
トミー・バストウさんの白い左目は特殊メイク用カラコン
【#ばけばけ人物紹介】
— 朝ドラ「ばけばけ」公式|9月29日(月)放送開始 (@asadora_bk_nhk) August 4, 2025
レフカダ・ヘブン:#トミー・バストウ
新聞記者として取材のために来日したが、縁あって松江で英語を教えることになる。
同僚の英語教師・錦織友一のサポートを受けながら、松江での日々を送る。ひょんなことから、トキと出会い交流が始まる。#ばけばけ #9月29日スタート pic.twitter.com/zfPnNW0tYJ
自然な青い瞳から白い目への変身
朝ドラ『ばけばけ』でレフカダ・ヘブンを演じるトミー・バストウさんは、イギリス出身で本来は美しい青い瞳の持ち主です。
しかし、劇中では左目が白く濁った姿で登場しており、これが視聴者の注目を集めています。
この変化は、役作りのために左目に白いカラーコンタクトレンズを装着することで実現されています。
NHKが公開した松江ロケ報告会の写真では、レフカダ・ヘブンの左目の瞳の部分が明らかに白くなっており、右目の青い瞳とは明確に異なることが確認できます。
装着に苦戦も現在は完璧な状態
トミー・バストウさんは、この白いカラーコンタクトの装着について「最初は視界がボヤけて集中しづらかった」と明かしています。
慣れない特殊レンズでの演技は困難を極めましたが、試行錯誤を重ねた結果、違和感を解消し「今はベストな状態で撮影に集中できている」と語っています。
レフカダ・ヘブン失明設定の根拠:小泉八雲の実際の事故
16歳の時の痛ましい事故
レフカダ・ヘブンのモデルとなった小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、1866年、16歳の時に左目を失明しています。
事故が起こったのは、彼が在学していたイギリス・ダーラムのカトリック系寄宿学校「アショー・カレッジ(セント・カスバート・カレッジ)」でのことでした。
当時、学校の校庭で友人たちと「The Giant’s Stride(ジャイアント・ストライド)」という回転ブランコ遊びをしていた際、友人が放った縄(ロープ)の結び目が左目に直撃するという不幸な事故が発生したのです。
医療技術の限界と長期療養
この事故により小泉八雲は長期間の入院治療を余儀なくされ、1年間の休学を経験しました。
しかし、当時の医療技術では有効な治療法がなく、左目の視力は生涯にわたって回復することはありませんでした。
「左の眼球の上には白い星がかかっていた」
史実に記録された外観描写
失明後の小泉八雲の左目について、親交のあった英文学者・田部隆次は「左の眼球の上に白い星がかかった人」と表現しました。
これは、事故による外傷が原因で左目の虹彩の上に白い膜がかかってしまった状態を指しています。
小泉八雲は義眼を使用することを嫌い、失明した左目をそのまま晒していました。
これは彼が「嘘つき(偽物)」を嫌う性格だったためで、自然な状態のまま生涯を過ごしたとされています。
外傷性白内障による白濁
現代医学の観点から見ると、小泉八雲の左目の白濁は外傷性白内障によるものと考えられています。
強い衝撃によって水晶体が損傷し、時間が経つにつれて白く濁った状態になったものと推測されます。
当時の医療技術では、このような外傷性の眼疾患に対する有効な治療法は存在せず、網膜剥離なども含めて不治の病とされていました。
失明が小泉八雲の人生に与えた影響
性格の大きな変化
失明前の小泉八雲は明るい性格で、学校でもムードメーカーのような存在でした。
しかし、左目の失明により容姿にコンプレックスを抱くようになり、内気で暗い性格へと変化していったようです。
写真撮影では常に左目が映らないよう顔を右に向けるか、伏し目がちなポーズを取るようになりました。
現在残されている小泉八雲の写真が不自然な角度で撮影されているのは、このためです。
「見る」から「聴く」への転換
しかし、この失明体験は小泉八雲の文学的才能を開花させる転機ともなりました。
視覚に頼れなくなった分、聴覚や想像力が研ぎ澄まされ、後に『怪談』などの代表作を生み出す原動力となったのです。
「見えない世界」への感受性が育まれ、音を聴くように風景を読み、空気を撫でるように人の心を感じる能力が身についたとされています。
右目も強度の近視だった八雲
小泉八雲は左目の失明に加えて、右目も中等度から強度の近視でした。
つまり、事実上、視覚的なハンディキャップを抱えながら生活していたことになります。
この視力の問題は、彼の日常生活に大きな制約を与えていましたが、同時に内面世界を豊かに発達させる要因ともなりました。
ドラマ『ばけばけ』での演出とリアリティ
史実を忠実に再現した特殊メイク
朝ドラ『ばけばけ』の制作陣は、小泉八雲の外見的特徴を忠実に再現することを重視しています。トミー・バストウさんの特殊メイクは、単なる演出効果ではなく、史実に基づいた正確な表現なのです。
「眼球の上に白い星がかかったような左目」という田部隆次の記録を基に、現代の特殊メイク技術を駆使して再現されています。
視聴者の理解を深める工夫
この演出により、視聴者は小泉八雲という人物の人生における困難や葛藤をより深く理解できるようになっています。
単なる外見的な特徴を超えて、彼の内面世界や文学的感性の源泉まで表現する巧妙な演出といえるでしょう。
異文化出身で身体的なハンディキャップを持ちながらも日本文化を深く理解し、怪談や随筆を通して後世に文化的遺産を残した小泉八雲の生き方は、現代の多様性社会における重要なメッセージを含んでいます。
『ばけばけ』制作現場でのこだわり
細部への配慮
『ばけばけ』の制作現場では、歴史的正確性と視聴者への配慮のバランスを重視して特殊メイクが施されています。
過度に目立つことなく、ふとした横顔や沈黙の瞬間に観る者の心に残るような絶妙な演出が心がけられているのです。
俳優への負担軽減
トミー・バストウさんが白いカラーコンタクトに慣れるまでの試行錯誤も、制作陣の細やかなサポートがあったからこそ実現できたものです。
現在は「ベストな状態で撮影に集中できている」という状況まで改善されており、プロフェッショナルな制作体制が伺えます。
まとめ:トミー・バストウ(レフカダ・ヘブン)左目の色が白いの理由
朝ドラ『ばけばけ』のレフカダ・ヘブン役トミー・バストウさんの左目が白く見えるのは、特殊な白いカラーコンタクトレンズによる演出であることが確認されました。
これは単なる視覚的効果ではなく、モデルとなった小泉八雲が16歳の時に遊具の事故で左目を失明し、外傷性白内障により「左の眼球の上に白い星がかかった」状態になっていた史実を忠実に再現したもの。
この演出により、視聴者は小泉八雲という偉大な文学者の人生をより深く理解し、障害を乗り越えた人間の強さと創造性について考える機会を得ているのです。
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