『ガンダム ジークアクス』の主人公マチュが若き日のハマーン・カーンではないかという考察が、ガンダムファンの間で熱く飛び交っています。
この考察が多くされているのは、マチュとハマーンに複数の具体的な共通点がファンによって指摘されているからです。
本記事では、
『ジークアクス』マチュとハマーン・カーンの関連性や共通点を徹底考察!
と題しまして、ガンダムシリーズにおいて重要な女性キャラクター2人の背景や似ている点を探っていきます。
マチュとハマーン|新旧ガンダムヒロインによる運命の交錯?
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の主人公は女子高生のマチュ(本名:アマテ・ユズリハ)。
マチュは最新鋭モビルスーツ《GQuuuuuuX》を操ってクランバトルという非合法なモビルスーツ決闘競技に身を投じます。
その中で、赤いガンダムのパイロットである謎の少年シュウジと出会い、そこから彼女の運命が大きく動き始める・・という物語。
『ジークアクス』がファンに注目される理由は、その時代設定です。初代ガンダムでの「一年戦争のその後」を描いており、キャラクターの作画もあえて少し前の画風で描かれているとされています。
こうした設定は『ジークアクス』が単なる新作ではなく、過去のガンダム作品、とくに宇宙世紀シリーズとの深い繋がりがあることを示唆していると言えるでしょう。
過去作品と同じ時間軸に位置づけられ、過去のテイストを意図的に取り入れることで、ファンは自然と過去のガンダムシリーズに登場したキャラクターや、出来事との関連性を探り始めます。
まさに、本記事で取り上げた「マチュ=ハマーン」のような考察が活発化する要因となっているのですね。
一方、『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』に登場するハマーン・カーンは、宇宙世紀0067年1月10日生まれの女性で、アクシズおよびネオ・ジオンの実質的指導者として歴史に名を刻みました。
彼女は弱冠16歳にして小惑星基地アクシズの指導者となり、その高い指導力と政治力でジオン公国残党をまとめ上げ、地球圏への帰還を果たしたカリスマ的な人物。
また、モビルスーツパイロットとしても高い技量を持ち、劇中で多くのエースパイロットと互角以上の戦いを繰り広げました。
ハマーン・カーンは、その複雑な内面、強力なニュータイプ能力、そしてシャアとの関係性など、ファンにとって非常に印象深いキャラクターです。
そんなハマーンの要素がマチュに見られることから「あのハマーンが、もし別の道を歩んだら?」あるいは「ハマーンの魂が受け継がれたら?」といった、興味や考察に繋がっています。
『ジークアクス』の制作側がわざと曖昧なヒントや類似点を散りばめることで、ファンが自ら「謎解き」に参加し、考察や議論を楽しむ環境を作り出しているのかもしれません。
ファンが指摘する「マチュ=ハマーン」説の根拠
『ジークアクス』の主人公マチュと、宇宙世紀の重要人物であるハマーン・カーンの間には、ファンが考察する複数の共通点が存在しています。
これらの共通点が、「マチュ=ハマーン」説の根拠として熱く議論される要因となっているのです。
マチュとハマーンの年齢の一致
マチュとハマーン・カーンの関連性の中で最も強い根拠の一つが、両者の年齢が一致するという点です。
U.C.0085年時点で、マチュ(本名:アマテ・ユズリハ)は高校生であり、17〜18歳と見られています。一方、ハマーン・カーンは宇宙世紀0067年1月10日生まれであるため、U.C.0085年には18歳。
このほぼ完全とも言える年齢の一致は、単なる偶然では片づけにくいのではないでしょうか。
ガンダムシリーズの宇宙世紀には厳密な年表と設定が存在し、とくに熱心なファンはその詳細を認識しているものです。
このような宇宙世紀の時間軸において、特定の時点での年齢が一致するという事実は、制作側が意図的に設定した可能性が高いと思われます。
これは、単なるオマージュを超え、物語の根幹に関わる「並行世界」や「転生」といった要素の伏線である可能性を示しているのです。
このように、マチュとハマーンの年齢・時間軸の一致は、ファンに様々な可能性を考察させ、新たな解釈の余地を生み出しています。
ビジュアルの共通点:髪色とパイロットスーツデザインの共通点
いよいよ今夜、放送開始です~✨✨#GQuuuuuuX #ジークアクス pic.twitter.com/1RC2HdsyFZ
— 竹 (@_take_oekaki) April 8, 2025
マチュとハマーンの間には、見た目の共通点も指摘されています。
マチュの髪色はハマーンと完全に同一ではないものの、明らかに「近い色味」で、視覚的にハマーンを連想させます。
さらに、マチュが着用するパイロットスーツは「白とピンクを基調」としていますが、これはハマーンの代名詞とも言える搭乗機「キュベレイ」のカラーリングと合致するのです。
今挙げたような、視覚的な共通点は意図的にマチュをハマーンと重ねて見せているとも考えることができます。
ビジュアル的な共通点は、ファンに対して直感的にキャラクター間の繋がりを認識させ、物語の深層にあるテーマや伏線への関心を高めるものです。
マチュとハマーン、キュベレイとの結びつきは、マチュが将来的にハマーンのような強力な存在になる可能性や、あるいは彼女の魂がキュベレイと何らかの関係を持つ可能性まで想像させています。
マチュの名前の由来に隠されたユニークな考察
さらに“マチュ”というバトルネームの由来についても、ファンの間で考察されています。
それは、ハマーンの両親である父マハラジャ・カーンと母レイチェル・カーンの名前から一文字ずつ取られたのではないかという説です。
具体的には、「マ(マハラジャ)」+「チュ(レイチェルの”チェ”)」=マチュ、というもの。
この「マ(マハラジャ)+チュ(レイチェル)」説は、ハマーンの両親という、ガンダムのコアなファンでなければ知り得ない詳細な設定にまで踏み込んだ考察です。
制作側がもしこのような隠れた意味を込めているとすれば、とても興味深いですよね。
ニュータイプ能力の高さという共通点
マチュとハマーンの共通点として外せないのが、ニュータイプ能力の高さです。
マチュは作中(ジークアクス第1話)で「なんかわかった!」と叫び、サイコミュを誰から教えられるわけでもなく直感的に操る描写があります。
これは、初見でこれほど簡単にサイコミュを起動させた登場人物は「おそらくいなかったのでは?」と指摘されるほどの才能です。
さらに、ニュータイプだけが感じることが許され、シャア・アズナブルが嫉妬したとされる「キラキラ空間を漂う力」を最初から備えています。
この「キラキラ」は、マチュが最も自由で心地よくいられる概念であり、閉塞感に満ちた「偽物の世界」ではない「本物の世界」と繋がることができる感覚とされているもの。
ハマーン・カーンもまたニュータイプの素質を見出され、ジオン公国のニュータイプ研究機関で育成された過去を持ちます。
彼女はカミーユ・ビダンと精神が共鳴するほどの強力なニュータイプ能力者であり、ドズルの死を感じ取って覚醒したともされています。
このように、マチュもハマーンも強力なニュータイプ能力を持つ人物という共通点があるのです。
マチュとハマーン:性格と行動の比較
マチュとハマーン・カーンは、その背景や置かれた状況は異なるものの、それぞれ共通の性質も持っています。
2人を結ぶキーワードとして最も近いのは「孤独」「孤高」あたりが近いでしょうか。
ここでは、2人の複雑な内面を探っていきましょう。
マチュの「本物」を求める行動力と心理的孤立
マチュは一見すると無気力に見えるものの、その内面には並外れた行動力と強い正義感を秘めています。
理不尽な状況に対しては義憤を感じ、躊躇なく行動に移す大胆な一面も持ち合わせているのです。
しかし、彼女はニュータイプとしての資質ゆえに、周囲のオールドタイプの人々とは感覚がずれ、心理的に孤立しているように見えます。
劇中ではシュウジにしか心から楽しそうな態度を見せておらず、基本的に他者との関係性にどこかズレを抱えていそうです。
この孤立感は、彼女が自身の住むコロニーの全てを「偽物」であると感じ、心の閉塞感を抱く原因となっています。
その結果、マチュは「キラキラ」という感覚を通じて「本物の世界」と繋がることを強く求めています。
ハマーンの指導力、信念、そして悲劇性
ハマーンは、弱冠16歳にして小惑星基地アクシズの指導者となり、その高い指導力と政治力でジオン公国残党をまとめ上げ、地球圏への帰還を果たした稀有な人物です。
彼女の行動の真意は、ザビ家に仕えて死んだ姉の復讐であり、ザビ家再興を掲げながらも、新たな血をザビ家へ加えようとするなど、複雑な思想を持っていました。
富野監督は彼女を「強い男に憧れながらも、結果的に漁夫の利を得ようとする小悪党に成り下がった女」と見ており、シャア・アズナブルへの一方的な愛情とそのすれ違いが、彼女の性格や運命に大きな影響を与えたとされています。
彼女の最期は、『ΖΖガンダム』においてジュドー・アーシタの救いの手を拒み、自らのキュベレイをモウサの壁に激突させて絶命するという、悲劇的なものでした。
ハマーンの物語は、ニュータイプとしての「強さ」が、周囲との「相互理解の欠如」や「個人的な執着」と結びついた場合に、いかに悲劇的な結末を招くかを示しています。
「並行世界」と「ミスリード」の可能性
マチュとハマーンの関連性は『ジークアクス』の根幹に関わる「並行世界(パラレルワールド)」の概念や、制作側の「意図的な仕掛け」という側面からも考察されています。
作画タッチの変化が示唆する世界線の分岐
『ジークアクス』の一年戦争パート(U.C.0079年)は、ファーストガンダムと同じテイストで描かれていますが、現在パート(U.C.0085年)になると、作画のタッチが明らかに変化しています。
この作画の変化は、単なる演出上の都合ではなく、物語の根幹に関わる「世界線の分岐」という設定を視覚的に表現していると考えるのが自然です。
この設定により、制作側は既存の宇宙世紀の歴史に縛られることなく、過去のキャラクター(またはその魂)を新たな設定で登場させる自由度を獲得しています。
マチュのキャラクターデザインを、人気イラストレーターの竹氏が担当していることも、この新しい世界観におけるキャラクター表現と言えるでしょう。
ゼクノヴァがもたらす「別の宇宙世紀」の概念
「ゼクノヴァ」という現象は謎に包まれており、様々な解釈が可能です。
ゼクノヴァにより消失する際にシャア・アズナブルが残した「刻(とき)が見える」という言葉は、ニュータイプが「時空を超越する存在としての自覚」を得たことを現しているとも受け取れます。
「ゼクノヴァ」が時間や次元を超えることを示すものだとすれば、過去のキャラクターが新たな形(姿や人格)で現れることのSF的な正当性が与えられ、物語の自由度が飛躍的に高まります。
総括:マチュ=ハマーン説の現在と今後の展開への期待
『ジークアクス』の主人公マチュと宇宙世紀の重要人物であるハマーン・カーンの間には、U.C.0085年における年齢の一致をはじめ、髪色やパイロットスーツ、ニュータイプ能力といった、複数の共通点が存在します。
中でも年齢の一致は、単なる偶然では片付けられない強い根拠として、ファンの間で「マチュ=ハマーン」説が有力視される要因です。
一方で、制作側が意図的にファンをミスリードしている可能性や、作画タッチの変化が示す「並行世界」の存在も考慮する必要があります。
これらの要素は、物語に深みと多層性をもたらし、ファンが作品の謎を解き明かす楽しみを与えてくれるものです。
「マチュ=ハマーン」説は、現時点では公式に明言されていない「ファン考察」の域を出ないものの、その根拠の多さと深さから、とても興味深い説としてガンダムファンの間で熱く議論されています。
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