『ばけばけ』髙石あかりが演じる松野トキは実在の人物?モデルはだれか解説

『ばけばけ』髙石あかりが演じる松野トキは実在の人物?モデルはだれか解説
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2025年9月29日から放送が開始されたNHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、髙石あかりさんが演じるヒロイン「松野トキ」について、「実在の人物なのか?」「モデルは誰なのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

結論から言うと、松野トキという名前の人物は実在しませんが、明確なモデルとなった実在の女性がいます。

それは小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻として知られる「小泉セツ(小泉節子)」です。

本記事では、なぜドラマでは「松野トキ」という名前に変更されているのか、実在のモデル・小泉セツの生涯、そして史実とドラマの相違点について詳しく解説します。

目次

『ばけばけ』松野トキは架空の人物、モデルは実在の小泉セツ

「松野トキ」は朝ドラオリジナルの名前設定

朝ドラ『ばけばけ』の主人公「松野トキ」は、史実には存在しない架空の人物名です。

これはNHK朝ドラでよく使われる手法で、『ばけばけ』も実在の人物をモデルにしつつ、名前を変えてフィクションとして描かれています。

実際のモデルは「小泉セツ(小泉節子)」という実在の女性で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻として歴史に名を残した人物です。

なぜ「松野トキ」という名前にしたのか

「松野」という姓の由来

「松野」という姓は、物語の舞台である松江の「松」と関係が深い名字として選ばれたと考えられています。

実際の小泉セツも松江藩士の家に生まれており、地域との結びつきを表現する意図があります。

「トキ」という名前の意味

「トキ」という名前には深い意味が込められています。

朝ドラの脚本監修を担当する小泉八雲記念館の館長で、小泉八雲とセツのひ孫でもある小泉凡さんによると、この名前には特別な由来があります。

実在の小泉セツは節分の日(2月4日)に生まれたため「セツ」と命名されました。

「トキ」という名前も当時の女性に多かった名前で、時代背景にマッチするよう配慮されています。

松野トキ:実在のモデル:小泉セツ(小泉節子)の生涯

基本プロフィール

小泉セツ(小泉節子)

  • 生年月日:1868年2月26日(慶応4年2月4日)
  • 没年月日:1932年2月18日(昭和7年)
  • 出身:島根県松江市
  • 身分:松江藩士の次女

戸籍上の名前は「小泉セツ」ですが、本人は「節子」の名を好んでいました。そのため、著作物などでは「小泉節子」名義となっています。

波瀾万丈の前半生

没落士族の娘として

小泉セツは出雲松平家に仕える家禄300石の上級武士・小泉弥右衛門湊の次女として生まれました。

しかし、生後7日で親戚の稲垣家の養女となり「お嬢」と呼ばれて大切に育てられました。

明治維新により士族が家禄を失い困窮したため、小学校を優秀な成績で卒業したにも関わらず進学は叶わず、11歳から実父が興した機織会社で織子として働き家計を助けました。

最初の結婚と離婚

18歳の時に士族の前田為二を婿養子として迎えましたが、為二は困窮に耐えられず一年足らずで出奔しました。

1890年(明治23年)、22歳で正式に婚姻関係を解消して小泉家に復籍します。

ラフカディオ・ハーンとの出会いと結婚

住み込み女中から妻へ

小泉家も困窮していたため、1891年2月頃、一人住まいのハーン(後の小泉八雲)の家に住み込み女中として働き始めました

同居から約半年後の7月、ハーンは出雲大社近くの稲佐の浜を訪れた際にセツを呼び寄せ、その時には「住み込み女中」という扱いではなく恋人として行動していたそうです。

8月11日にはハーンが友人に出した手紙でセツとの結婚を報告しており、事実上この時期に結婚したと考えられています。

言語の壁を超えた夫婦愛

セツは八雲との意思疎通のために英語を勉強しましたが結局習得できませんでした。

しかし、八雲が語る片言の日本語をセツは正確に理解し、夫婦はお互いに意思疎通ができたそうです。

「怪談」制作における重要な役割

日本文化の語り部として

小泉セツの最も重要な功績は、夫・八雲の「怪談」をはじめとする著作活動を支えたことです。

幼少期から物語好きだったセツは、日本の民話や伝説、怪談を八雲に語って聞かせ、彼の創作活動の源泉となりました。

八雲は神戸時代以降の主要作品でセツが提供した素材を多用しており、セツがいなければ代表作『怪談』は存在しなかったかもしれません。

「語り部」としての特別な能力

八雲はセツに対し、「本から得た物語であっても本を見ずにセツ自身の言葉で語る『語り部』であること」を要求し、セツはそれに応えました。

この能力により、日本の伝承文化を西洋文学として再話する八雲の作業が可能になったのです。

家族生活と晩年

4人の子供を育てた母親

小泉セツは八雲との間に3男1女をもうけました

  • 小泉一雄(長男)
  • 稲垣巌(次男) – 後に稲垣家の養子に
  • 小泉清(三男)
  • 小泉寿々子(長女)

八雲の死後

1904年9月26日に八雲が心臓発作で死去した後、セツは夫の遺言により全遺産を相続し、裕福な暮らしをしながら子供たちを育てました。

1914年に八雲との思い出をまとめた「思い出の記」を出版し、夫婦の13年間の記録を後世に残しました。

ドラマ『ばけばけ』と史実の相違点

時代設定と家族構成の変更

ドラマでは史実とフィクションのバランスを取るため、登場人物名や団体名などを一部改称。

松野トキの家族構成や人間関係も、ドラマティックな展開のために再構成されています。

「おじょ」という愛称

ドラマでは祖父・勘右衛門(小日向文世)がトキを「おじょ」と呼んで溺愛する設定になっています。

これは、実在の小泉セツが稲垣家で「お嬢」と呼ばれて大切に育てられた史実に基づいています。

物語の核心は変わらず

名前や細部の設定は変更されていますが、没落士族の娘が外国人と国際結婚し、怪談を通じて夫の文学活動を支えるという物語の核心部分は史実に忠実です。

現代における小泉セツの意義

国際結婚の先駆者

小泉セツは明治時代という偏見の強い時代に国際結婚を成功させた先駆者として、現代の多様性社会にも通じる重要なメッセージを持っています。

文化の橋渡し役

日本の伝統文化を西洋に紹介する橋渡し役として、セツの功績は現代でも高く評価されています。

異文化理解と相互尊重の重要性を示した人物といえるでしょう。

「影の立役者」としての再評価

長らく「小泉八雲の妻」として夫の影に隠れがちだったセツですが、近年は彼女自身の功績や人間性が再評価されています。

朝ドラ『ばけばけ』も、そうした流れの一環といえます。

まとめ:『ばけばけ』松野トキは実在の人物かとモデルについて

朝ドラ『ばけばけ』で髙石あかりさんが演じる「松野トキ」は架空の人物名。

ですが、明確なモデルとして小泉八雲の妻「小泉セツ(小泉節子)」という実在の女性がいます。

ドラマでは「松野トキ」という名前に変更し、細部の設定も再構成されていますが、没落士族の娘が外国人と結婚し、文学活動を支えるという物語の核心は史実に忠実です。

セツの生涯は、異文化理解と国際結婚の先駆者として、現代社会にも通じる普遍的なメッセージを持った実話なのです。

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