「『超ギャバンイ ンフィニティ』のギャバンは赤いギャバン?シャリバンじゃないの?」という声が、ネット上で話題になっています。
テレビ朝日が発表した新たな特撮シリーズ「PROJECT R.E.D.」の第1弾として2026年から放送される『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』。
そのメタリックレッドのコンバットスーツ姿が、多くのファンに疑問と戸惑いをもたらしています。
「ギャバンは銀色じゃないの?」
「赤いのはシャリバンのはずでは?」
といったツッコミが相次いでいる理由。
それは、1982年から1983年に放送された元祖『宇宙刑事ギャバン』が銀色、その続編『宇宙刑事シャリバン』が赤色だったという強い刷り込みにあります。
本記事では、なぜ令和版・新生ギャバンが赤い配色になったのか、その背景にあるコンセプトとシリーズ展開、そして視聴者たちの反応まで、詳しく解説していきます。
従来(1980年代オリジナル版)のギャバンとシャリバンの配色差
『宇宙刑事ギャバン』と『宇宙刑事シャリバン』は、同じ宇宙刑事シリーズに属する作品です。
その最大の特徴の一つが、メタリックなコンバットスーツの色分けでした。
元祖『宇宙刑事ギャバン』は、1982年から1983年にテレビ朝日で放送された特撮作品です。
主人公・一条寺烈が装着するコンバットスーツは、銀色に輝くメタリック仕様でした。
銀河連邦警察から派遣された宇宙刑事のシンボルカラーとして、銀色は光沢感と高級感をもたらし、「蒸着!」という変身シーンの電飾バリバリな演出とマッチして、多くの視聴者の心に刻み込まれました。
一方、続編の『宇宙刑事シャリバン』は1984年から1985年に放送され、主人公・伊賀電が装着するコンバットスーツは赤色でした。
シャリバンは前作の銀色ギャバンとは対照的な配色設計となっており、「赤射(赤射蒸着)」という変身コードと共に、赤いメタリックスーツが電送されてきます。
その後のメタルヒーロー作品『宇宙刑事シャイダー』は青色であり、三部作の中で色分けされたキャラクター設定が確立されていました。
新生ギャバンがなぜ赤色に?PROJECT R.E.D.のコンセプト
2025年11月に東映が発表した新ブランド「PROJECT R.E.D.」の名称と戦略にこそ、赤色ギャバンの謎を解く鍵があります。
「R.E.D.」という略称は、「超次元英雄譚」を意味する英語表記「Records of Extraordinary Dimensions」の頭文字から取られたものです。
そこに込められたコンセプトが「赤いヒーロー」の活躍を中心とした新たな特撮シリーズ展開というもの。
東映のプロデューサーたちは、従来のメタルヒーロー・シリーズを一度解体し、「赤いヒーロー」という新しい軸を設定することで、シリーズ全体を再構築する意図を持っていると考えられます。
タイトルロゴの「インフィニティ」という語も「無限」を意味し、1982年の元祖ギャバンの直接的な続きではなく、世界観をゼロから再構築した、全く新しいギャバン像として位置づけられています。
『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、昭和の懐かしさを感じさせるビジュアルと、進化した映像表現とリアルなストーリー構築を両立させることが目指されています。
赤色は、そうした新生ブランドを象徴する色として採用されているわけです。
スーパー戦隊終了と新時代への転換点
このタイミングで「PROJECT R.E.D.」が始動する背景には、テレビ朝日の日曜朝9時30分枠における大きな転換があります。
テレビ朝日系の日曜朝の時間帯は、50年以上にわたって「スーパー戦隊シリーズ」が放送されてきた枠です。
2026年春の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』をもって、スーパー戦隊シリーズは一旦の終了を迎えます。
その後継として、新たな特撮フォーマットで始まるのが「PROJECT R.E.D.」なのです。
平成から令和へ移る中で、子ども向け特撮番組の在り方そのものが変わりつつあります。
東映は「赤いヒーロー」という新しいコンセプトで、視聴者層をより広げながら、大人ファンにも訴求する作品作りを目指しているのです。
視聴者たちの反応:「シャリバンかよ!」の声が多い理由
Twitter(X)を始めとしたSNS上では、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の赤色メタリックスーツの発表を受けて、様々な反応が寄せられています。
最も多く見られるのが、「赤いギャバン?シャリバンじゃんか」「なぜギャバンなのに赤いの?」といった疑問の声です。
これは、強い世代的刷り込みに起因しています。
1980年代の放送を見た世代にとって、
●ギャバン=銀色
●シャリバン=赤
というイコール関係が脳に焼き付いているためです。
実際のところ、両作品のコンバットスーツは全く異なる技術体系を持っており、単なる色違いではありません。
また、SNS上では以下のような声も挙がっています
- 「アイアンマンみたいだ」という洋画的なイメージへの言及
- 「赤けりゃシャリバンやないかい」という関西弁を交えたユーモアのある指摘
- 「なぜギャバンにしちゃったんだろう。シャリバンのリメイクじゃダメなのか」という制作意図への疑問
これらの反応からは、単なる色への違和感だけでなく、懐かしの特撮を現代にリメイクする際の難しさが浮き彫りになっています。
旧作ファンの期待値とのズレ、世代を超えて受け継がれてきたキャラクター設定の重みが、新作発表時には大きなハードルになるのです。
赤色の意味:グラニュウムとソーラーメタルの技術的背景
興味深いことに、宇宙刑事シリーズの中で、色分けはただの装飾ではなく、コンバットスーツの素材と変身システムの違いを反映しています。
ギャバンのスーツは「グラニュウム合金」という特殊合金製で、「蒸着」というシステムで0.05秒で装着されます。内蔵型の武装が特徴で、銀色の光沢は装甲材質そのものの色です。
シャリバンのスーツは「ソーラーメタリックプロテクター」と呼ばれ、太陽エネルギーを変換した「ソーラーメタル」が赤い部分に使用されています。「赤射蒸着」というシステムで1ミリ秒で装着される、より発展した技術体系なのです。
新生『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』がなぜ赤色を採用したのかについては、公式からの詳細な技術設定はまだ明かされていません。
しかし、「PROJECT R.E.D.」という新ブランド全体の統一色としての赤色が、最新テクノロジーと宇宙SFの融合を象徴する色として選択された可能性が高いといえます。
「ギャバン vs シャリバン vs シャイダー」色分けの復習
宇宙刑事シリーズ三部作と、現在のメタルヒーロー・シリーズとの関係を整理しておきましょう。
| キャラクター | 放送時期 | スーツ色 | 主人公 |
|---|---|---|---|
| ギャバン | 1982~1983 | 銀色 | 一条寺烈 |
| シャリバン | 1984~1985 | 赤色 | 伊賀電 |
| シャイダー | 1985~1986 | 青色 | 大 (ダイ) |
この色彩設計は、1980年代の特撮デザインにおいて大変革をもたらしたものです。
仮面ライダーシリーズと異なり、複数のメタルヒーローが存在する設定を色分けで視覚的に強調することで、子ども視聴者にも分かりやすい世界観が構築されていました。
今後の「PROJECT R.E.D.」の展開予想
東映の発表によれば、「PROJECT R.E.D.」は単発ではなく、複数作品がクロスオーバーする多面的な展開を予定しているとされています。
つまり、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の赤いギャバンが主役となる世界観の中に、将来的に他の赤いヒーロー作品が登場し、それぞれが世界観に奥行きをもたらしていくということです。
この構想から推測すると、今後のシリーズ展開として以下のような可能性が考えられます:
- 第2弾、第3弾となる新たな赤いヒーロー作品の企画
- 過去のメタルヒーロー作品の新しい解釈での登場(銀色ギャバン、赤色シャリバン、青色シャイダーの令和版など)
- 各作品間でのクロスオーバー・エピソードの展開
また、AIや宇宙探査といった現代の先端技術が織り交ぜられることで、80年代の懐かしいSF設定が、令和版として如何にアップデートされるかも注目点です。
ファンの期待と不安:「新しいギャバン」への向き合い方
SNS上の反応をまとめると、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』に対するファン心理は以下のように分類できます:
◆期待派:最新映像表現による新しいSFヒーロー像への期待、懐かしさと革新性の融合への関心
◆不安派:従来のギャバン像との乖離への戸惑い、キャラクター設定の混淆への抵抗感
◆中立派・ユーモア派:色分けの違いを冷静に分析しながらも、ネタとして楽しむ姿勢
重要なのは、この作品が「ギャバンの続編」ではなく「世界観をゼロから再構築した新生ギャバン」であることを、公式がはっきり位置づけている点です。
つまり、旧作ファンの「銀色のギャバン像」を否定するのではなく、新たなパラレルワールドの物語として提示していると考えられます。
特撮業界における「リメイク」と「新解釈」の潮流
昨今の特撮業界では、懐かしい作品を原典のまま続編化するのではなく、世界観を再構築する試みが増えています。
仮面ライダーシリーズでは平成ライダーが昭和ライダーとは異なる独立した世界観として成立。
その後、さらに令和ライダーが新たな方向性を示してきました。
特撮業界全体が、「過去への敬意を保ちながらも、現代の映像表現と物語構造で全く新しい作品を作る」というアプローチへシフトしている現状があります。
「PROJECT R.E.D.」がこの流れに乗ることで、かつてのメタルヒーロー・シリーズという枠組みそのものが、令和版へと転生する契機となる可能性も秘めています。
まとめ:『超ギャバンインフィニティ』のギャバンはなぜ赤い?
『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』のメタリックレッドスーツには、大きな反応がありました。
1982年の元祖『宇宙刑事ギャバン』は銀色、その続編『宇宙刑事シャリバン』は赤色という、40年前のカラー設定が、世代を超えて視聴者たちの心に刻まれています。
「赤いギャバン?シャリバンかよ!」という声が相次ぐのは、そうした懐かしい記憶が揺さぶられるからこそです。
しかし、東映が「PROJECT R.E.D.」という新ブランドで「赤いヒーロー」を前面に打ち出した決断は、現在から今後に向けた戦略的な判断だと考えられます。
旧作ファンと新規視聴者が、この新しい「赤いギャバン」の世界観にどのように向き合うのか、その反応が今後の特撮シリーズ全体の方向性をも左右する可能性があります。
懐かしさと革新性が交錯する『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の放送は、特撮ファンにとって見逃せないコンテンツとなることでしょう。
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